【終身雇用の神話が崩壊】ボクが飲食業界で正社員を望まない理由

時事ネタ
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まいど、ボンです。

「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」

と述べた豊田章男・トヨタ自動車社長の発言が話題になりました

この発言を聞いた時は、安定した(と言われる)会社員生活を27歳で辞めて様々な職場で働いて来たボクからすれば当然のコトであり、賛同すべき考えでもあると思いました

これは「終身雇用という神話」をけん引してきたはずの企業が、一転して会社の利益のために都合の良い発言をしてるだけにも聞こえますが、そもそも終身雇用制度自体が年金問題と同じで破綻するのは当然の話であり、逆にこうした考えを早く終わらせる事によりフリーランス的なプロ意識を持った労働者を多く生み出し、勤続年数や年齢では無く、実力に見合った賃金形態を採用する世の中に移行していく事は労働者にとっては歓迎すべきコトだと思うのです。

それだけに、影響力のある立場の人からのこうした発言があったのは素晴らしいコトでした

まさかトヨタほどの日本を代表する大企業の社長から、突然このような発言を聞けるとは思いもしませんでしたけどね…

いずれにしても今後の日本人の働き方や働く意識に、大きな影響が出るのは間違い無さそうな感じの話だと思いました

 

んで、

何度も言ってますが、

ボクってやっぱり、

”先見の明”があるボンなんで、

偶然にも以前のブログに書いた記事の中に関連しそうな内容のものが下書きとして残してあったので、今回は少しリライトして再アップしてご紹介したいと思います(*’ω’*)

 

(…てコトで、以下は過去記事です。リサイクル記事です。笑)

 

***

 

皆さんは正社員ですか?それとも非正規社員ですか?(フリーランスの人は除く)

 

知らず知らずのうちに非正規雇用が四割を越す社会になったとのコト

非正規雇用の問題が叫ばれる中、このまま逆転するのも時間の問題なのではなのか?って思ったりもします

終身雇用ってコトバがなんだか懐かしい時代になりましたね~( ゜o゜)

 

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そもそも飲食業界には終身雇用が無い

ボクが飲食業に転職してからというもの、ほとんどの職場で正社員と言う名の非正規雇用社員でした

求人票には好条件な記載があっても、いざ働いてみると給与や休日、労働時間、福利厚生が実際とかけ離れているのは日常茶飯事なコトであり、

正社員としての採用のはずなのに、固定給のバイトをさせられていると言ってもいいくらいのひどい待遇だったりしました(それ以下だったりもする)

正社員って何だ?って感じ

 

このような事は本来はあってはならないのですが、残念ながら飲食業界では当たり前のコトであり、飲食ビジネスとしても致し方無いところでもあるとも言えます

なぜなら、基本的に生産性や利益率が悪く慢性的な人手不足の業界ですからね…

いわゆるブラック企業と呼ばれる条件がそろった職場ばかりと言っていいかも知れません(そこに諦めを感じていてはダメだけど)

いかに安く、長時間働ける労働者を確保するかにかかってますからね

 

そんな感じなんで、終身雇用なんてものはチェーン展開する大きな企業とか他業界の母体があるところくらいじゃないでしょうか

まあ…

飲食業って廃業率とか離職率が高かったりするので、仮に終身雇用制があったとしても定年までで勤めるのが難しかったり、多くの従業員が初めから独立を考えてたりもするので、そもそも必要性すら無いんですけどね(;^ω^)

 

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終身雇用が必要のない生き方

ボクはそうした実状を理解しながらも、さらに厳しい環境である個人経営のお店を中心に働いてきました

もちろん無理して過酷な労働条件で働く必要なんて無いですし、労働環境の改革や改善は常に進めるべきコトなんですが、

仮に雇用条件が悪くても、それ以上にその職場で働く価値とか得るものがあるのであれば、自分のスキルアップの為にも働くのも正解だと思うんだよね

独立心の無い人からすれば、全く理解出来ないところかも知れませんけど、、

 

んで、

こうした経験により得たスキルや自信と言うものは、いわゆる終身雇用を前提に働いてきた人達のように「安定」「保証」と言ったぬるま湯的なスローガンに煽られる事もなく、過度の不安とか恐怖を感じずに勇気をもって自分らしい人生を送る選択を可能にさせてくれるはずです

つまり、何かひとつでも自分に強みがあれば、精神的にも企業に頼る生き方をしなくても良くなると言うコトでもあります

なので、終身雇用が無くなると聞いてビビッてる人がいるのなら、今からでも何かしらのスキルを身に付けて

「いつ左遷されようが、クビになろうが、会社が潰れようが、どこでも生きていけるぞっ!」

みたいな自信をコトが大事だと思うんだな

 

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飲食業は正社員より非正規社員の方がお得?

ボクはそんなスキルを身に付けた後、調理師の派遣会社に登録して2年ほどホテルを中心として働いた時期がありました(個人店で働くのに疲れた)

派遣会社によっても条件等は違ってきますが、ボクが登録した会社では「調理師の労働環境の向上」を掲げていたのでかなり良い条件での契約先を紹介してくれました

ちなみに、そのまま派遣で稼ぐ事も出来ますし、正社員の採用がある飲食店なども紹介してもらえます

 

<派遣で働いたホテルの例>

仕事内容

  • ブッフェ中心の調理全般(BAR2ヶ所、ルームのオーダーも受け持つ)
  • カービング(朝食のオムレツ、鉄板料理など)
  • 泊まりで朝食業務

労働条件

契約 : 常備契約と言う2ヶ月更新の仕事(多忙のため打ち切られる事なく、基本は自動更新)

休日 : 月に7回程度(希望休み可)

労働時間 : 実労12時間前後(休憩1時間)

給与 : 時給制(22時以降や泊まり仕事の場合は約倍額)

交通費 : 全額支給

社会保険 : 全て完備

有給 : 有り

 

派遣のメリットは?

個人店で働いていた頃と比べてみても収入が倍以上となり、福利厚生や休日もしっかりとありました!

労働時間は相変わらず長時間なんですが、その分稼げると思えば納得出来る感じかな

飲食業で社員として働いていると、ほとんどの場合はサービス残業が当たり前の世界なんですが、派遣であればそこを時給に換算に出来るので、正社員をしてるよりも派遣会社に在籍している方が圧倒的にお得であると言えます

翌年の税金の額に驚くくらい!(笑)

 

で、働いてしばらくすると…

総料理長から「正社員にならないか?」と勧誘されたりもしました

正社員って響きは良いけど非正規雇用の方が給料は格段に良いし、ボクの場合は独立開業をするんでホテルで料理人生を終わりにするつもりがなく、安定とかキャリアが欲しかったり出世をしたい訳でもなかったので当然ですがお断りましたけどねー

ゆくゆくは終身雇用すら無くなるのであれば尚更で、正社員であるメリットなんて無いに等しいですよね

 

派遣のデメリットは?

スキルアップを目的とするのなら、派遣では学べる事は少ないかも知れません

派遣先は基本的にホテルやブライダル系が多く、忙しいメインダイニングや宴会、泊り業務なんかに配属される場合がほとんどなのでスキルよりも作業をこなすだけの体力勝負って感じ

ちなみに、ボクが飲食業で経験した中で一番辛かったのがホテルの泊まりの業務でした

通常の忙しさ+シフトが不規則で寝不足な状態にもなるから体内時計が狂ってしまい、おかげで体調を崩す日々が多く、あのまま続けていたら大きな病気をしてたのは間違いないと思いました

 

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まとめ

以上の経験談からもわかる通り、飲食業界においてはいわゆる”同一労働同一賃金の考え”は逆転してる状態なのかも知れません

そもそも、飲食業界における正社員の在り方自体に問題があり、非正規雇用の労働者よりも雇用条件が悪い場合が多いコトが要因でもありました

終身雇用が意味をなさない飲食業においては、正社員とか非正規に分類する必要すら無いけどね

 

そんな感じで、

終身雇用が崩壊すれば、どの業界においても正社員とか非正規社員なんかのくくりさえ無くなり、企業に対するロイヤリティよりも、何かしらのスキルを持ったバイタリティ溢れる労働者に対しての価値が今まで以上に評価される時代に突入します

今後は、たとえ雇われの労働者であってもフリーランス的な独立心を持ったプロ労働者でなくてはならない時代とも言えるのではないでしょうか。

 

おわり

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