まいど、ボンです。
職業訓練校シリーズの続き!
前回までのあらすじ
自分を見直すきっかけとなった転職活動
実際に転職活動をしてみると、たとえ内装会社であってもクロス貼りや床の施工だけではビジネスとしてやっていけないと言った話を耳にする機会が多かったように思います
それはつまり職人としてのスキルよりも、今は施工管理者のような幅広い知識を持つ人材が多く求められる時代であるコトを意味していて、単純に興味の有無だけでは仕事が出来ない無いと言うコトでもありました。
これは建築業界だけでなく、どの業界においても同じであり、これからますます職人のいらない時代になると思うと少し寂しい気持ちになったのを覚えています
それでも…
やはりボクは「職人」というものに強い憧れがあり、自分に向いている仕事でもあると感じています
そうある為にも”職人でいるための新しい生き方”を模索して追及していくことが大切なのではないかと感じました
今回の転職活動はそうした危機感を持つ事が出来たコトだけでも無駄ではなかったし、他の業界を知ることで改めて自分が進むべき道を考え直す良いきっかけになったと思います
そんなコトもあり、再び飲食業に戻ると決めてからは
「最後までしっかりと訓練校で学び、今後の自分の仕事や人生の糧になるようにしよう!」
と改めて気持ちを切り替え、気合いを入れ直したのでした!
んで、
気合を入れ直した理由がもうひとつありまして、
それが
「技能照査試験」が差し迫っていたから!!(;゚Д゚)びくっ
訓練校で学んだ1年間の成果を発揮する為の一大イベント的な試験が目前にまで迫っていたのです…
技能照査試験が始まる
1月上旬
年が明けると、学校のカリキュラムもいよいよ大詰めで慌ただしい雰囲気になります
何だかんだと休校日が多かったり、ボクの場合は内定先にバイトに行ったりもしてたので登校日が少ない割に覚えるべき訓練内容が濃かったといった感じかなー
それはひとえに技能照査試験にむけての訓練があったからです。
この時期は先生方の雰囲気が日を追うごとに超真剣モードに変わっていくので、自然と合格に向けてやらざる得ない感じにさせられます。笑
一応、入校式の時にも簡単な説明がありましたが、単なるひとつの試験くらいにしか思ってなかったので、試験に向けてこんなにも真剣でピリピリした雰囲気になるとは想像もしておらず、気軽に構えていただけにかなり驚きでしたな(;’∀’)
「技能照査試験」とは?
これは各科によって当然内容が違いますが、ボクが選んだ「インテリア木工科の内装クラス」の場合は、合格すれば内装仕上げ施工技能士の受験資格が取得可能になります
確か内装仕上げ施工技能士は3年以上の実務経験がないと受ける事が出来ないので、その期間が免除されるという職業訓練校に通った人のみが受けれる特別な試験でもありました。
あくまでも内装仕上げ施工技能士という資格の受験資格を得る為の試験なので、中途半端な試験って感じもありますが…(^▽^;)
飲食業で言えば、調理師学校で実務経験なしで調理師免許を取るようなものかな??
まぁ、結果的にその道に進まなければ合格したとしても資格の価値はありませんけど!
<試験内容>
①床施工の技能照査
②筆記試験
③クロス貼り施工の技能照査
上記の試験の全てで基準点以上でないと合格にはならないので、内部試験とは言えかなり厳格な試験だと思います(;´・ω・)
過去の卒業生の合格率を聞いただけでも、受かるための試験ではないのでかなりビビったな
床施工に関する技能照査は「タイル貼り」
1月中旬
いよいよ訓練校の最終試験でもある技能照査試験が始まります
まず初めに受けるのが、床施工の実技試験「タイル貼り」です。
試験はすでに12月から始めて使用していた床施工用の練習台を利用して行われ、授業で繰り返し練習したタイル貼りを制限時間内に完成させると言った内容。
ただ、
授業で練習した内容のままとは言え、正直不安だらけの試験でした…(;´д`)
なぜなら、ボクの場合はちょっとした計算や「写す」というタイルを反転させて転記する工程のあるタイル貼りが
めっちゃ苦手だった!
普段の練習から苦戦していたので、そんな状態で試験を受けても合格点の基準に達する自信なんてあるはずが無い!
ちなみに、本試験の前に二回ほど本番と同じ制限時間内で仕上げる通し練習があるのですが、ボクは時間と言うよりも肝心の完成度に難有りって感じでしたからね。汗
いざ、試験開始!
<試験内容>
<作業工程>
配布されたタイルの大きさから計算をして作業台の中心を測る
↓
チョーク墨で基準線をつけていく
↓
タイルの目を間違えないようにしながら「写す」という印をつける作業をする
↓
タイルにキリやカッターなどで線を入れて割れないように折ったり、くり抜く(冬場は専用のヒーターで温めてやわらかくする)
↓
タイルの切り口をカッターや内装用カンナで削りながら調整してピッタリと隙間無くはめ込む
…と言った感じの至って単純な作業の繰り返しなんですが、
試験では制限時間があるのと予備のタイルが1枚しか無いので、失敗がほぼ許されない状況の中で焦らず割らないよう細心の注意を払いながら作業をしなければなりませんでした
(これは練習中の円柱)
特に円柱とか左下の角材にピッタリとはめ込む作業が一番の難関で、練習でもなかなか上手く出来なかったので試験が終わるまでは結構緊張した
しかも、作業的に最後になるから焦るんだよねー
タイル貼りは手先の器用さ云々と言うよりも、計算とか測り方をしっかりと理解しているかどうかと言う頭の問題が大きかったと思う。
んで、
試験後の出来栄えはと言うと
- 制限時間ギリギリまで使って一応仕上げた(内装クラスでビリくらい)
- 細いタイルが一部割れてしまった(時間的にやり直せ無かった)
- 難関の柱の部分に隙間とひび割れが出来てしまった
と言う、残念な仕上がりでした。汗
クラスで優秀な人はボクよりも15分くらい前に終わってたし、しかもめっちゃキレイに仕上げてたので自分の能力の無さにガッカリ……(´-ω-`)
***
で、
試験の結果はと言うと
不明。
なぜなら、卒業の時まで採点結果が発表されないからなんですよねー(;’∀’)
そんな感じで
かなり不満足な出来栄えだったので基準点に達しているとは到底思えず、モヤモヤした気持ちのまま次のクロス貼りの試験前練習の準備をしなくてはならないのであった。
つづく
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